マンションの床が冷たい原因

冬になると床が冷たいわ・・・

スリッパがないと歩けないよ・・・
冬になると、マンションの床に足をつけた瞬間、
「冷たい…」と感じたことはありませんか?
暖房はつけているのに、
- 足元だけ冷える
- スリッパが手放せない
- フローリングに直接座れない
こうした悩みは、マンションではとても多く見られます。
床が冷たいのは、気のせいでも、我慢不足でもありません。
そこには、マンション特有の構造的な理由があります。
この記事では、
- なぜマンションの床は冷たいのか
- リノベで床の冷たさはどこまで改善できるのか
- 床が冷たくなくなると、暮らしはどう変わるのか
- 床暖房で解決できるのか
- 全館空調という選択肢(筆者の実体験)
を、マンションを断熱リノベした経験を持つ筆者が、できるだけわかりやすく解説します。
なぜマンションの床は冷たいのか?
マンションに住んでいて、床暖房がない場合、
多くの人が「床が冷たい」と感じています。これは「冬だから仕方ない」問題ではなく、
構造的な原因によるものです。
コンクリートスラブの影響
マンションの床の下には、厚いコンクリート(スラブ)があります。
コンクリートの特徴は、
- 一度冷えると、なかなか温まらない
- 冷たさを長時間保持する
という点です。
冬になると、このコンクリートスラブが外気によって冷やされ、
床全体が冷たい状態になります。
つまり、マンションの床は、
巨大な冷たい板の上に乗っているようなもの
なのです。
リノベ工事中の実際の床を見ると、
コンクリートスラブの上に約10cmの空間があり、
合板、その上に床材が施工されていました。

断熱材がないため、
コンクリートの冷たさがそのまま伝わってきます。
我が家は1階だったこともあり、
「どうりで足元が冷えるわけだ」と納得しました。
1階でなくても床が冷たい理由
「床が冷たいのは1階だから仕方ない」
と思われがちですが、実際には上階でも床が冷たいケースは非常に多いです。
理由は、
- 床下に断熱材がほとんど入っていない
- 下の住戸が暖房を使っていない
- 外気の影響を受ける部分が多い
など。
特に築年数が古いマンションほど、
床断熱がほぼ考慮されていないことも珍しくありません。
そのため、5階でも10階でも、
床が冷たいという現象が起こります。

床が冷たいと、体は想像以上に冷える
床の冷たさは、単なる「不快感」ではありません。
実は、体全体の体感温度に大きく影響します。
足元と体感温度の関係
足元が冷えると、
- 体全体が寒く感じる
- 暖房を強くしたくなる
という現象が起こります。
例えば、
- 室温:22℃
- 床:10〜12℃
この状態では、
実際の室温よりも、かなり寒く感じます。
理由は、床から体の熱が奪われるためです。

冷えが生むストレス
床が冷たい状態が続くと、
- 家の中でリラックスできない
- 寝ていても目が覚める
- 家にいるのに、ずっと寒さと戦っている感覚
が生まれます。
床の冷たさは、
暮らしの質を静かに下げている要因のひとつです。
スリッパやラグでは解決しない理由
床が冷たいと、多くの人がまず行うのが、
- 厚手のスリッパ
- ラグやカーペット
といった対策です。
筆者の場合もそうでした。
フローリングの上に子ども用マット、そして電気カーペット。
これが冬の定番でした。
もちろん、一定の効果はあります。しかし、リノベ後と比較すると、
リノベ前は光熱費が約1.5倍でした。
表面的な対策の限界
スリッパやラグは、
- 直接触れる部分だけを遮断する対策
- 床そのものの温度は変えていない
という特徴があります。
つまり、
- 床自体は冷たいまま
- 部屋全体の体感温度は変わらない
という状態です。
そのため、
- ラグの外に出ると寒い
- 部屋全体が暖かくなった感覚はない
という不満が残ります。

リノベで床の冷たさはどこまで改善できる?
リノベで床の冷たさは完全に解消することができます。
しかし、本気で改善するには、表面上のリノベではなく、
「床の断熱」を考える必要があります。
断熱材で変わる床の温度
リノベーション時に行える代表的な対策が、床下への断熱材施工です。
例えば、
- 断熱材を床下に敷き込む
- 外気の影響を遮断する
これにより、
- 床の表面温度が上がる
- 冷たさが大幅に軽減される
という変化が起こります。
体感としては、
- 「ひんやり」→「ふつう」
- 「スリッパ必須」→「なくても平気」
程度まで改善することもあります。
(※実際の体験談は、
👉「マンション断熱リノベで何が変わる?効果・光熱費・体験談を徹底レビュー」で詳しく紹介しています)
床材選びも意外と重要
床の冷たさは、床材によっても変わります。
例えば、
- フローリング(複合材):冷たさを感じやすい
- 無垢材:比較的冷たさを感じにくい
- クッションフロア:足触りがやわらかい
断熱材+床材の組み合わせによって、
体感温度はさらに変わります。
筆者の自宅マンションでは、
リノベ前は廊下・洗面所・トイレがタイルでした。

見た目はスッキリしていましたが、
冬はまるでコールドストーン。
スリッパが欠かせず、裸足で歩くのは不可能でした。
床の体感の変化(リノベ前後)
- リノベ前
→ 裸足で歩くのはつらい - リノベ後
→ 冬でも裸足で快適
重要なのは、
👉 「床は必ず暖かくなる」ではなく、
👉 「冷たさをどこまで減らせるか」
という視点です。
床が冷たくなくなると、暮らしはどう変わる?
朝の支度が楽になる
冬の朝、
- ベッドから出るのがつらい
- 洗面所までの移動が寒い
こうしたストレスが軽減されます。足元が冷たくないだけで、
朝の体感は大きく変わります。
子どもの床遊びが増える
床が冷たいと、
- 床に座りたくない
- ラグやマットを敷きたくなる
という場面が増えます。
床の冷たさが改善されると、
- 子どもが自然に床で遊ぶ
- 家族の過ごし方が変わる
という変化が生まれます。
我が家でも、リノベ後、
娘が床で百人一首をするようになりました。
床が冷たくなくなったことが、
大きな理由だと思います。

床暖房で解決できるのか?
床を暖かくする方法として、床暖房が挙げられます。
床暖房で冷たい床問題は解決できるのでしょうか。
床暖房の方式
床暖房の方式には主に
- 温水式(マンションで主流)
- 電気式
の2つがあります。
それぞれの特徴を以下にまとめます。
| 床暖房の方式 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 温水式(マンションで主流) | 床下の配管に温水を流して暖める方式 |
・快適性が高く、広い面積に向く ・光熱費は比較的安い |
・初期費用が高い |
| 電気式 | 床下の発熱体で暖める方式 |
・構造がシンプル ・初期費用が安い |
・電気代が高くなりやすい |
床暖房のコスト
床暖房は快適性が高い一方で、
- 初期費用
- 光熱費
- メンテナンス費用
が大きくなりやすい設備です。
| 床暖房の方式 | 主なメンテナンス内容 | 費用目安 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 温水式 | 給湯器交換 | 20万〜50万円 | 耐用年数:10〜15年 |
| 制御機器・配管修理 | 5万〜30万円 | 故障内容により変動 | |
| 電気式 | 制御機器交換 | 3万〜10万円 | 比較的軽微な修理 |
| 発熱体故障 | 10万〜50万円以上 | 床解体が必要になる場合あり |
特にマンションでは、
フルリノベと同時に検討する必要があります。
全館空調という選択肢(筆者の場合)
筆者のリノベ後の自宅は、全館空調です。
全館空調と言っても、大手の様々な機械が入っているものではありません。
依頼した工務店が得意にしている方式です。
仕組みと運用方法

冬は、天井埋め込みエアコンから床下へダクトを通じて暖気を送る方式。
床下に送られた暖気は、自然に上へ上がってきます。
運用方法は、
- エアコンは24時間運転
- 設定温度は22〜23℃
- 寒いと感じたら風量を上げる
故障する可能性のある機械は、基本的にエアコンのみです。
このシステムで冬を過ごしてみると、
- 冬でも裸足で生活できる
- 光熱費が以前より少し安くなった
- 家全体が暖かい
- とにかく寒くない
という変化がありました。
ただし、これは全館空調だけの効果ではありません。
- 床
- 壁
- 天井
- 窓
の断熱が前提です。
断熱がしっかりしているからこそ、
弱い暖房でも快適になります。
この方式は、
- 中長期の費用が抑えられる
- 家全体が暖かい
という点で、一般的な床暖房より合理的だと感じています。
一方で、床暖房のような
「床そのものが熱くなる感覚」はありません。
あくまで、
- 床が冷たくない
- じんわり家全体が暖かい
という住み心地です。
全館空調の費用
スケルトンリノベの一部なので、正直わかりません。
工務店からは導入すると150〜200万円くらい上乗せだと聞いています。
これだけ聞くと高い!と思うかもしれません。
でも、リノベ後の快適さを考えると、費用は気にならない程の住み心地です。
費用の実際は、スケルトンリノベなので、全体の中の一部分。
導入しなければ単純にその分安くなる、というわけでも無さそうでした。
予算も大切ですが、「寒さという悩みを解決できる」という価値は大きいと思っています。
まとめ|床の冷たさはリノベで変えられる
マンションの床が冷たいのは、
- コンクリートスラブ
- 断熱不足
- 床材の影響
といった、構造的な理由によるものです。
スリッパやラグだけでは、
根本的な解決にはなりません。
また、マンションの床暖房は、
- 快適性は高いが、維持費が大きい設備
です。
筆者が経験した「全館空調+断熱」という選択肢もあります。
いずれにしても、
床対策は、断熱とセットで考えることが重要
です。
もし、
- 冬の床の冷たさを本気で改善したい
- リノベーションを検討している
なら、以下の記事も参考にしてください。
👉 「マンション暮らしの冬は寒い!断熱リノベで改善できるの?」
マンション断熱改修リノベで、
冬の寒さに悩まない快適な暮らしが実現できることを、心から願っています。



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