マンションのウォークインクローゼット|リノベ前のカビ問題と、リノベしたら変わった話

間取りで変わる

結婚を機に3LDKマンションに引っ越し。

購入したマンションには、寝室に2畳ほどのウォークインクローゼットがありました。

「これで収納はバッチリだ」と思っていました。

でも数年後、クローゼットの壁と、しまっていた衣類にカビが生えていました。

でも、その時は「しょうがない」「ウォークインクローゼットはどこもこう」と考えていました。

でも本当の原因は構造と通気の問題でした。

この記事では、リノベ前のウォークインクローゼットで起きたこと、リノベでどう変えたか、そして何が変わったかを実体験ベースで書いています。


ウォークインクローゼットにカビが生えた話

マンションのウォークインクローゼットは、カビが生えやすい構造になっています。

最初に気づいたのは、しばらく着ていなかった衣類を出したときでした。

袖の裏側に、うっすらと白いカビが生えていました。

まさかと思いながらクローゼットの壁を確認すると、そこにも黒いカビが広がっていました。

除湿剤は置いていました。

扉は閉め切ること無く、常に隙間をつくっていました。

換気も意識していたつもりでした。

それでも、カビは生えました。

原因は「使い方」ではありませんでした。

クローゼットは空気が行き止まり、通気されていなかったからです。

閉め切ったクローゼットの中で、毎日少しずつ湿気が溜まっていました。

除湿剤で追いつく量ではなかったのです。


なぜマンションのウォークインクローゼットは湿気がこもるのか

原因がわかると、解決策が見えてきます。

カビが生えてから、なぜこうなったのかを考え、調べました。

わかったのは、マンションのウォークインクローゼットには構造上の理由があるということです。

理由は2つあります。

① 部屋の奥側に配置されやすい

マンションの間取りは、リビングや居室を採光の取れる窓側に配置します。

クローゼットは採光の優先度が低いため、部屋の奥や北側の隅に追いやられます。

② 空気が逃げ場を持てない

クローゼットは基本的に閉め切った空間です。

衣類からも湿気が出ます。

窓がなく、換気扇もなく、扉を閉めると空気が動かない。

湿気が逃げる場所がありません。

この3つが重なると、カビは必然的に生えます。

使い方の問題ではありませんでした。


リノベ前のウォークインクローゼット、何が問題だったか

「なんとなく湿っぽい」という感覚は、気のせいではありませんでした。

リノベ前のウォークインクローゼットを振り返ると、問題は複数重なっていました。

通気が悪く、空気がよどんでいた

換気のために扉を開けたまま寝ようとすると、今度は寝室が落ち着かない。

結局、扉を閉めて使うことになります。閉めると空気は動かない。

その繰り返しでした。

衣類と壁にカビが生えた

袖の裏、襟の内側、しばらく着ていなかった衣類から見つかりました。

外壁に面した壁の下部には、黒いカビが広がっていました。

カビを拭いても、また生えてくる。根本的な原因が変わっていないので、当然の結果でした。

除湿剤を置いても追いつかなかった

市販の除湿剤を複数個置いていました。

すぐにいっぱいになります。交換しても、また湿気が戻ってきます。

除湿剤は症状を和らげることはできても、原因を解決することはできませんでした。


リノベ後のウォークインクローゼット実例

断熱補強と通気をしたことで、クローゼット内の環境が変わりました。

リノベでウォークインクローゼットを作り直しました。

変えたのは収納レイアウトだけではありません。家全体の断熱から見直しました。

断熱補強で温湿環境が変わった

スケルトンリノベーションで、専有部全体に断熱材を施工しました。

断熱補強をすると、外気温の影響が壁に伝わりにくくなります。

冬でも壁が冷たくならないので、結露が起きません。

結露が起きなければ、カビの原因がなくなります。

リノベ後のウォークインクローゼット内の温湿度を測定すると、他の居室とほぼ変わらない環境になっていました。

以前は扉を開けるたびに感じていた「こもった空気」が、なくなりました。

通気の取り方を変えた

ウォークインクローゼットを壁で完全に仕切るのではなく、上を開けておくことで通気を取るようにしました。

↑ウォークインクローゼットの上部

↑隣の部屋からみたウォークインクローゼットの上部


扉を閉めていても、空気が少しずつ動きます。

クローゼット内に籠もりがちだった湿気が、自然に外へ逃げるようになりました。

収納レイアウトの実例

ハンガーパイプを高めに設置し、パイプにかけた衣類の下に衣装ケースをおける空間を設けました。

壁は他の部屋と同様に珪藻土の塗り壁。

湿度が高いときは湿気を吸収、空気が乾燥しているときは湿気を放出します。

以前は衣類を別の場所に分散させていましたが、リノベ後は子どもたち以外、夫婦のほぼすべての衣類をウォークインクローゼット1か所に集約できています。


ウォークインクローゼットをリノベで作るときに考えたこと

「どう作るか」より先に、「なぜカビが生えたか」を理解することが大事でした。

リノベの設計段階で、ウォークインクローゼットについていくつか悩みました。

同じように悩んでいる方の参考になればと思い、考えたことを書いておきます。

どのくらいの広さにしたか

結果として人一人が入れるくらいの広さになりました。

ちょっと狭く感じるかもしれませんが、実際には十分でした。

5人家族の衣類量と、中で動ける最低限のスペースを考えると、このくらいが我が家にはちょうどよかったです。

扉あり・なしの判断

扉はつけました。ただし、引き戸です。

扉なしにすると通気は最大になりますが、リビングや寝室からクローゼットの中が見えます。

来客時の見た目と、通気のバランスを考えて引き戸になりました。

収納レイアウトは「何をしまうか」から決める

最初にハンガーにかける衣類の量を数えました。

その量に必要なパイプの長さを計算してから、棚の位置を決めました。

「なんとなく作る」より、先に収納物を把握してから設計した方が、使いやすい仕上がりになります。


ウォークインクローゼットのカビ問題、断熱・通気なしでは解決しない

収納を工夫しても通気していなければカビは再び生えます。

これは、リノベを経て確信していることです。

カビが生えるのは「片付け方が悪いから」だけではありません。

壁に囲まれ、湿気の逃げ場がない密閉空間である限り、カビは生え続けます。

除湿剤・換気・衣類の管理——どれも大切ですが、それだけでは根本解決になりません。

断熱補強をすることで、どの部屋もだいたい同じ温湿環境になります。

断熱補強をすることと、通気をさせることで、カビの原因は激減します。

我が家はスケルトンリノベーションで全体の断熱補強を行いました。

ウォークインクローゼットだけを単独でリノベする場合でも、もし外壁に面した壁があるなら断熱補強は優先的に検討することをおすすめします。

「通気させる」と「断熱を補強する」はセットで考えるべきです。

それがカビのないウォークインクローゼットをつくる、一番確実な方法です。


まとめ|ウォークインクローゼットは「断熱・通気込み」で考える

リノベ前後の変化をまとめます。

Before

  • 外壁側の壁にカビが発生
  • 衣類にもカビが生えた
  • 除湿剤を置いても追いつかない

After

  • 断熱補強で部屋全体が結露がなくなった
  • 他の居室と変わらない温湿環境になった
  • 夫婦すべての衣類を1か所に集約できるようになった

変えたのは収納レイアウトだけではありません。壁の断熱から見直したことが、一番大きな変化につながりました。

「ウォークインクローゼットを作りたい」と思っているなら、断熱・通気と合わせて考えてみてください。

収納の使いやすさより先に、カビが生えない環境をつくることが、快適なクローゼットの前提条件だと思っています。

この記事が、同じ悩みを持つ方の参考に少しでもなれば嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました